こんにちは。hiroです。
今回は、公務員の給料・年収についてです。
公務員の給与については、一般の方からの関心も高いテーマです。
転職を考えている公務員の方は、転職によって年収が上がるか下がるかをかなり気にするのではないでしょうか。
「やりたいことができれば給料なんて関係ない!」と強い気持ちで断言できる人なら、関係ないと言えますが
実際問題、給料が下がってまで転職したいですか?
公務員の給料・年収
公務員の給料・年収ってどんなイメージでしょうか。
高い? 低い?
「公務員は大した仕事もしてないのに貰いすぎ!税金の無駄だ!」
…なんて厳しい声はよく聞こえますが、実のところどれくらい給料を貰っているのでしょうか。
国家公務員の給料
国家公務員の給料は、平成30年人事院勧告を参照してみましょう。
リンク先の「ポイント」の資料を見ると、以下の記述があります。
勧告後の平均給与(行政職俸給表(一))
月額 411,595円、年間給与 6,783,000円(※平均年齢は43.5歳)
ちなみにこの数字には残業代は含まれていませんので、実際はもう少し貰っています。
特に本省勤務の方々は残業代を含めかなり増額されると思います。
地方公務員の給料
続いて地方公務員です。
自治体によって差があるので一概には言えませんが、総務省が公開している「地方公務員給与の実態:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果」を見てみましょう。
リンク先の「調査結果の概要」を見ると、以下の記述があります。
一般行政職
平均給与月額 402,147円(※平均年齢は41.8歳)
(うち平均給料月額319,492円、平均諸手当月額82,655円)
こちらは残業代も含まれた金額です。
人事院勧告で期末手当・勤勉手当(所謂ボーナス)の支給月数は4.45月に引き上げられましたから、平均給料月額からボーナスを単純に計算するとボーナスは1,421,739円となり、年間給与4,825,764円と足し合わせると
年間給与 6,247,503円(※概算です)
単純計算なので、実際はもう少し貰っています。
なお、先に述べましたが、自治体によって給料は異なります。
自分の自治体の給料を確認したい場合は、以下のサイトが便利です。
公務員から民間に転職した場合、給料は下がるのか?
では、公務員から転職をすると、給料はどうなるのでしょうか?
若手公務員は転職で給料が上がる可能性大
結論から言うと、20代の方は給料が大きく上がる可能性の方が高いです。
30代前半の方でも上がる可能性の方が高いです。
このサイトに来てくれている若手の公務員の方ならよく分かると思いますが、
公務員って、若手の給料、ちょっと安すぎません?
私の1年目の源泉徴収票は、確か9ヶ月間で220万円くらいでした。ボーナス込で。
自分より年上の上司が全然仕事していないのに、毎年700万円とか給料を貰っている…。
本来、職位によって担当する仕事の難易度は変わるべきですが、公務員はそうではありません。
単純に仕事が出来る職員に重い仕事が振られます。(反面、有難い部分でもあります)
それが更に仕事量と給料の不公平感を増大させている現実もありますが、そんな話はまた別の機会に触れます。
まあ、公務員は毎年給料がどんどん昇給していくのでライフプランも立てやすいですし、定年まで勤めるなら本当に安定していますよね。
仕事もやろうと思えば、若いうちからそれなりに自分で企画して色々できるので、面白いと思います。
世間的には行政は年功序列で若手にあまり裁量がない組織だと思われがちですが、意外と懐の深い組織です。
話が脱線しましたが、今は人手不足で多くの民間企業で積極的な採用を行っています。
需要に供給が追いついていない状態なので、当然ながら提示する給料もどんどん上昇する傾向にあります。
基本的に前職の年収をベースに給料は提示されるので、転職前より上がる可能性が高いのです。
生涯年収で比べたら?
誰しも転職する際、単純な提示年収だけではなく、退職金を含めた生涯年収で比較するのではないでしょうか。
給与や退職金制度が今後どうなるか分からないので、私の場合、以下のような単純計算で生涯年収を見積もりました。
私が転職する直前の給料は450万程で、年齢別の給料は以下のようなイメージでした。
30歳で450万、40歳で650万、50歳で800万、60歳で900万
生涯年収はかなり大雑把に計算して、30歳からの30年で
10年×550万円+10年×725万円+10年×850万円=約21,000万円
退職金が50万円×50ヶ月=2,500万円
合計=23,500万円
結構な金額です。
この金額を30歳から稼ごうと思うなら、年平均で783万円の稼ぎが必要になります。
退職金を考慮しないとしても、年平均700万円です。
…生涯年収で考えると、結構厳しい感じがしますね。
コンサルティングファームへの転職
生涯年収の比較を見て、公務員からの転職は厳しいと感じた方も多いと思います。
公務員から転職するということは少なからずリスクを伴います。
給料が下がるリスク、会社が倒産するリスク、リストラされるリスクなど。
特に、家族のいる方は非常に気にするところだと思います。
ただ、それでも転職したいと考える方には、ファーストステップとしてコンサルティングファームへの転職を勧めます。
理由は3つです。
- 給料が高い
- 公務員でも中途入社しやすい
- 次のキャリアの選択肢が増える
年収は間違いなく上がります。
私の転職前の年収は450万程でしたが、オファーされた額は700万程でした。
昇格すれば更に年収が上がるので、数年で1,000万円プレイヤーになることも可能です。
そのため、転職しても公務員時代の生涯年収以上に稼げるだろうと考えて転職しました。
この年収が今後のベースとなるので、再度転職する際にも高い年収で転職しやすくなります。
ただ、生涯年収という観点で比較した場合、どうしても不確実性が付き纏います。
そもそも、「コンサルティングファームに入社できるか?」という不安がまずあるでしょうし、
仮に入社できたとして、「コンサルタントとしてバリューを出せるか?」
「バリューを出せなかったら退職する羽目になって、行き場がなくなるのでは?」という不安もあります。
私自身、そんな不安を抱えて転職しましたが、意外と何とかなるものです。
公務員は人事異動で転職のような経験をしているので、転職後の職場に馴染み易いのかもしれません。
コンサルティングファームでなくとも、安定して定年まで勤められる大企業に入社できるのであれば、公務員時代より給料も上がり、不安もなくすことができるかもしれません。
だた、そのような大企業に公務員から直接転職できるかというと、正直厳しいと思います。30歳前後であれば尚更です。
私も著名な大企業数十社に応募しましたが、全て書類で落ちてしまい、面接まで辿り着けた企業はありませんでした。
一方、コンサルティングファームは公務員でも面接に呼んでくれるところが多いです。
戦略コンサルのBIG3でさえも面接に呼んでくれたので、明らかに他の業界よりもチャンスを貰えると思います。
また、入社後にコンサルタントとして経験を積むことで、次のキャリアの選択肢は大きく広がります。
コンサルティングファームから著名な大企業に転職するというプランも立てやすくなります。
以上の理由から、転職した後のリスクを減らす上でも、ファーストステップとしてコンサルティングファームへの転職を勧めます。
まとめ
- 若手公務員は、転職すると給料が上がる可能性が大きい。
- 生涯年収との比較は考え方次第。単純計算だと年平均700万円は稼ぎたい。
- まずはコンサルティングファームへの転職がお勧め。