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外資系コンサルは本当に成長できるのか?就活生・転職者が知っておくべき成長機会のこと

更新日:

こんにちは、hiroです。

今回は、外資系コンサルにおける成長がテーマです。

 

一般的に、コンサルティング業界は成長が早いと言われます。

ネットで検索すると、

「1年で一般企業の3年分に値する成長ができる」

「一般企業なら10年かかる成長を3年間で達成できる」

といった記載が見られますが、これって本当なんでしょうか?

今回は、なぜコンサルは成長が早いと言われるのかを、私の経験に基づいて書いていきます。

 

本当に外資系コンサルは成長が早いのか?

転職される方や就活生の方がコンサルティング業界を志望される理由の1つとして、「早く成長することができる」といった理由をよく聞きます。

 

結論を先に書きますと、

成長をどう定義するかにもよりますが、コンサルタントは、

「クライアントの期待値を超える能力に達し、アウトプットを出さなければならない」

という前提があるため、結果として

「コンサルティング業界は成長が早いと言われる」

というのが私の見解です。アサインされるプロジェクトに依存する面もありますが。

 

なので、コンサルティング業界に来れば、間違いなく成長できます。

その後のキャリアの選択肢も広がるでしょう。

ただし、成長は自己責任です。

誰かが成長させてくれるものでもなく、自分で成長するしかありません。

 

では、コンサルティングのどんな要素が成長に関係しているのか?について書いていきます。

コンサルティング業界で成長できる要素とは?

コンサルティング業界で成長できる要素としては、以下の3つが挙げられます。

  1. クライアントが解決できていない課題に取り組む
  2. プロジェクト単位で短い期間に何度も課題解決に取り組む
  3. プロフェッショナルとしてのアウトプットが求められる

「難易度の高い課題」×「対応する案件数」×「プロフェッショナルマインド」

といったところでしょうか。

順番に見ていきましょう。

 

クライアントが解決できていない課題に取り組む

コンサルの案件の大半は、クライアント側で解決できない課題に対する依頼です。

所謂その道のプロであるクライアントが解決できない課題を整理し、実行可能な解決策を提示しなければなりません。

 

とすると当然ですが、クライアントから話を聞いて、課題を整理するコンサルタントは、

その道のプロと議論できるレベルの知見が求められるため、プロジェクト開始直後に短期間でとにかくインプットして知識を身に付ける必要があります。

何よりもまずはインプットです。

業界関係の書籍を読み漁り、過去にその業界を担当した経験があるコンサルタントに話を聞いたりします。

 

クライアントと議論した上で課題を構造化して明確にし、解決策を提示する必要がありますが、

この段階で、そこら辺の大学生が調べて作成したレベルのアウトプットしか出せない場合、クライアントはどう感じるでしょうか…。

二度と、そのコンサルに依頼することはなくなりますね。

更に言えば、社内でもその案件を担当したコンサルタントに仕事を回そうとは思わないでしょう。

少なくとも、クライアントの期待値を超えるアウトプットを出す必要があります。

 

なお、依頼者であるクライアントの方々は、経営層に近い部署であったり、マーケティングなどの花形部署であることが多いです。

当然ながら、接する方々はクライアント内でも特に優秀な方々であり、彼らの期待値を超えたアウトプットが求められます。

とにかく考えて、考えて、考え抜きます。

クライアントにはない視点で、より良い解決策を提示しなければなりません。

…なかなかアウトプットが出ない時のプレッシャーはかなり堪えます。

前職の地方公務員と比べると、個人的には精神的ストレスは段違いです。(面白い仕事ですけどね)

 

これだけでも困難な業務であることが想像できると思いますが、

前提として、自分が知見のある業種・業界・分野の案件を必ずしも担当するわけではない、ということです。

※大体のファームはインダストリーが分かれていると思いますが、全く知らない分野の案件を担当することは当然あります。

 

プロジェクト単位で短い期間に何度も課題解決に取り組む

コンサルの特徴として、案件をプロジェクト単位で取り組みます。

長いプロジェクトだと1年、2年に及ぶものもありますが、大体は数ヶ月単位のプロジェクトが多いです。

そのため、コンサルタントは上記のような課題解決に何度も取り組む機会があります。

 

一般企業ですと、上記のような経営戦略レベルの課題解決に何度も取り組む機会はまずありません。

短い期間で何度も難易度の高い課題解決に取り組む機会を得られるため、コンサルタントは早く成長することができるのです。

 

プロフェッショナルとしてアウトプットが求められる

コンサルティング業界が早く成長できる理由として、この要素が極めて重要です。

成長に何よりも関係する要素です。

 

コンサルタントは、一人のプロフェッショナルとしてアウトプットが求められます。

例えば、昨今話題となっているAIを導入して業務改善を図るプロジェクトにアサインされたとしましょう。

その際、全くAIについて知識がなかったとしても、

「AIについてあまり知らないから、この程度しかアウトプットが出せませんでした」ということは通用しません。

アサインされた時点で、プロフェッショナルなコンサルタントとして課題を整理し、的確な解決策を提示しなければなりません。

現時点で知識がないなら知識を得る、何ができるか分からないなら専門家に聞く、実際に使ったことがないなら使う。

その上でどんなメリット/デメリットがあるかを把握し、どの程度クライアントに効果があるかを現実的な視点から算定して提示する。

それをプロジェクト期間という限られた時間で行わなければなりません。

時間が足りないならリソースを増やし、他の人の力を借りる。自分で状況を見て、考えて行動しなければなりません。

大企業や公務員であれば、最終的には組織の力で大抵のことは何とかなります。研修も充実しています。

コンサルタントは、結局のところ自己責任です。誰も助けてくれません。

研修も簡単に実施されて、「あとは自分で調べて何とかして」で基本的に終わりです。

自ら成長して、業務を遂行するしかないのです。

 

Up or Outな環境だからこそ成長が早い

コンサルティング業界を志望している方であれば、「Up or Out」という言葉を聞いたことはあると思います。

今はそこまで厳しくないと言われていますが、退職勧告はされないとしても、アウトプットが出せないスタッフに仕事は回ってきません。

同じランクのスタッフであっても、露骨に差が出ます。

プロジェクトを掛け持ちするスタッフがいる一方で、アサインされない方は数ヶ月アサインされないこともあります。

「辞めろ」と直接言われなくとも、プロジェクトにアサインされない期間が長く続くと、最終的には自ら辞めて違う企業に転職される方が大半です。

 

これはコンサルティング業界に限った話ではなく、どこの企業でもそうですが、仕事ができ、かつ仕事が好きな人に重要な案件は集中します。

例えば、どれだけ優秀であっても、常に残業しないですぐ帰るタイプの方に重要な仕事は回ってきません。(家庭の事情などで一時的な場合は別ですが)

自分が管理者だったら、そんなタイプの方に重要な仕事を任せようと考えますか?

「何か突発的に問題が生じた時、彼は対応してくれるだろうか…?」

「重要な案件だから役員も気にしている。時間外に何か話があった場合、彼は連絡にも出てくれないだろうな…。」

大体の方はこのように考えます。

昨今の働き方改革の流れに反した考え方だとは思いますが、公務員は勿論のこと、どの企業でもこのような傾向があります。

 

少し話が脱線しましたが、プロフェッショナルなコンサルタントであれば、早く成長しなければならないのです。

短いプロジェクト期間で価値ある結果を出さなければならないプレッシャーがあり、とことん追い込まれます。だからこそ成長が早いのです。

「失敗しても次がある」という環境と、「失敗したら終わり」という環境でどちらがより本気になるか。当然後者ですね。

「Up or Out」な業界であることを、就活生・転職者の方は認識しておくべきです。

 

とはいえ、地方公務員から転職した私でも何とかやれています。

ジュニアスタッフの業務は、分析とリサーチがメインなので、時間を費やせば何とかなることが多いです。

プロフェッショナルの第一ステップとしては、「どれだけ自分の時間を犠牲にできるか?」が実のところだと思います。

なので、「仕事で成長できれば自分の時間などいらない!」という方であれば、全く恐れる必要はありません。

プライベートより仕事を優先する生活となることは覚悟しておきましょう。

ただ、分からなかったら悩んでいても仕方がないので、先輩方にとにかく聞きましょう。

 

働いてみないと分からない部分もある

コンサルが肌に合うかは、働いてみないと分からない部分もあります。

成長機会はあり、高給ですが、それなりに激務な業界だと思います。

 

私自身、学生の頃は授業や研究をかなりサボっていたので(単位は取っていましたが)、

「就職しても残業なんて絶対したくない!」と思っていた人種でした。

ただ、実際に社会人になってみると、残業なんて全く気にせずアウトプットだけ追い求めて仕事をしていました。

※ご存知の通り、公務員は残業時間が予算で決まっていますが、全く気にせず深夜まで毎日仕事をしていました。

社会人になって初めて、私は対価(給料)に対して、自身が出すアウトプットに厳しい人間だと気づきました。

自分が納得できないアウトプットは出せない。要するに、仕事が好きな人種だったんですね。

 

入庁して3年くらいは、他の人が出すアウトプットの質が低くても気にしませんでした。

ただ、4年目くらいから、

あまりにも質が低いアウトプットを平気な顔で出し、やるべき事をやらない職員、

日中はネットサーフィンをして、全く仕事をしていないのに残業代はしっかり付ける職員、

そんな職員たちに何も言わない管理職…

といった方々に苛立つようになりました。それが、転職を考え始めたきっかけです。

 

今学生の方で、残業したくないと思っている方もいるかもしれませんが、意外と好きな場合もあります。

コンサルは早く成長できる環境ですので、検討してみてはいかがでしょうか。

転職を検討されている方は、リクナビNEXTなどの転職サイトやエージェントに登録して情報収集することをお勧めします。

今は売り手市場なので、コンサルに転職するチャンスです。

ちなみに新卒でコンサルに行くべきか?は迷うところでもあるので、別途書きたいと思います!

 

まとめ

  • コンサルは早く成長し、アウトプットを出すことが求められる
  • 「難易度の高い課題」×「対応する案件数」×「プロフェッショナルマインド」が早く成長できる理由
  • プロフェッショナルである以上「Up or Out」な業界であり、成長と結果が求められる
  • プロフェッショナルの第一ステップとしては、「どれだけ自分の時間を犠牲にできるか」
  • 早く成長できる業界なので、激務に耐性がある方は検討してみては

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